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私は、空気だ。
私は、影だ。
誰の目にも止まらない。
止まらまくたって生きていけるし、楽でいいだもの。
私の生きている世界は、とても生きずらいの。
政治家は言う。
この国を変えて見せるから、この私にぜひ清き一票をと。
国民は言う。
この人なら、変えてくれると。
政治家なんてみんな同じだと。
私の学校だって同じだ。
みんな、一番目立っている人に寄りたがる。
私は、それを無視してただ通りすがるだけ、それでいい。
目立っても、そうじゃなくても、同じ人間には変わりない。
なのに、みんなはその同じ人間にすがりつく。
否定した人間を、異星人扱いをする。
この世の中、上手くできているものだ。
この世の中、都合良くできているものだ。
この世の中、同じ人間でできているものだ。
この世の中、最低なものへと進みつつあるものだ。
でも、それを見て見ぬふり、聞いて聞かぬふり、言わず黙っている。
まさしく、見ざる、聞かざる、言わざる、な世界である。
別に、悪いとは言わない。
しかし、いいとも言わない。
難しいのが、この世界の生きずらいところ。
だから、私はこの世界が嫌いなんだ。
だから、私は同じ人間が嫌いなんだ。
だから、私は自分自身が嫌いなんだ。
だから、私はこれ以上嫌いな人間なんて、いやしないんだ。
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