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「なに、するんですか?私は、先輩たちに用なんてありませんから。」
「だって、逃げるなんてさ。いけないことでしょ?」
「逃げてないですってば。気のせいなんじゃないんですか?」
「気のせいじゃないよ?だって、君が当選したんだ。」
「はぁ?当選?何の話ですか?」
「当選は当選だよ。じゃあ、この子をもらっていくよ?」
「ちょっ、待ってくだ・・・きゃあ。な、何するんですか?」
急に持ち上げられる。
何のことなのか理解できない。
制止する私を無視て、男子校に向かって歩き出す先輩。
「放してくださいって言ってるのが、わからないんですか?先輩ってば!」
「暴れるなって。素直に来ればいいんだよ。」
「私には、そういう言い方をなさるんですね。」
「結季にしか、こんな姿なんて見せやしないよ。」
「そうですか。あの子たちにも見せればいいじゃないですか。」
「・・・・嫌だよ。」
「えっ?」
「あいつらなんて、嫌いなんだ。」
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