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「・・・・・・・・・。」
小海の言ってた通りだったのか。
私はいいのだが、小海が異常に怒っていた。
先輩も思い出して、怒っているようだった。
こぶしを作り、震えている。
「衝撃的だったんだ。結季は学校でそんなこと言われてんだって。今まで、探ろうとしなかったのがいけなかった。まさか、作っているのが結季だって思わなくて・・。」
「大丈夫ですよ。知ってましたから、知ってた上で作っていたんですからね。」
私の一言に驚いたのか、急に私の肩をつかんで顔が近づいてきた。
「?どうしたんです?」
「知ってた、のか?」
再度聞いてきたので、私は不思議でしょうがなかった。
「はい、それが何か?」
ドンッ!
「「「・・・・っ!?」」」
突然、先輩は黒板を思いっきり殴った。
私だけではない。クラスにいた人全員が驚いた。
「なんで、何も言わないんだ?やっぱり、悲しい人だと思うからか?」
「せん、ぱい?」
「どうなんだ?実際のところは。」
「・・・・・・・。なんて、言うんですかね・・・。人間が、嫌いなんです。もちろん、自分だって一緒ですよ?だから、私は他人のことが嫌いになれないんです。」
意味が分からないと思うが、そうなのだ。
「分からないと、思います。最初から理解してと、思ってないですから。私がたとえ殺されたとしても、その人のことを恨まないと思うくらいなんです。」
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