第1章

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私は、迷わず受け入れた。 そのおかげで、彼氏ができたと報告してきた人がいた。 しかし、嘘はすぐにばれるもので、菓子を作っていたのが自分ではないと知り、別れを告げられたと言って、私を責めたてる人もいた。 そんなのは私には関係のないことであって、嘘をついていた人が悪いのだ。 それは、高校一年の時の話なので、もう終わった話だ。 今でも頼まれるのだが、ばれないようにうまくやっているようだ。 しかし、高砂先輩はなかなか受け取ってもらえないらしく、その菓子をほかの女子が捨てていると小海に聞いたけど、何とも思わないのだ。 私的に、悲しい人だなと思うぐらい。 そして言われたのが、自分の言うものを作ってきてくれたら受け取ってあげる、とか言われたらしい。 それは次第に、難しいものへと変化してきている。 だから、向こうはその人が作っていないことがばれていると思う。 いつからばれているのかは知らないけど、ばれているからこその挑戦だと受け取っている。 でも、さすがに無理がある。 なので、うまく言い訳をあげたので、どう出るのか楽しみだ。 そこで私が怒られても、文句を言われる筋合いはない。 作ってあげているのは、私であって向こうではない。
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