第1章

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なので、戦況は私の方が有利である事には変わりないのだから、これでいじめに発展しても痛みなんて感じはしない。 私は、何されてもいいけれど、小海まで巻き込むのは心が痛い。 でも、小海は私のことを庇うから、巻き込もうとしなくても勝手に巻き込まれてくる。 それは、いつもそうだったから、私の気遣いは意味がないのだ。 それは、私も一緒だからお互い様。 「ねぇ、帰ろうや。」 「うん、今行くわ。」 正面玄関までだが、一緒に帰るようにしてる。 「見てみて、あれどうする?」 「あぁ、どうしよか?」 視線の先は、男子生徒を囲む女子生徒の姿。 男子校があるのは、右隣なので私の帰る方向なのだ。 しかも、道をふさいでいるし、最悪なことがもう一つ。 「あぁ、高砂先輩ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」 「これっ、受け取ってぇぇぇぇっ!!!!」 「いつ見ても、カッコいいですぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 「ほんとに、同じ人間なのかな?」 「さぁ?私は違うと思いたいわ。」 「やっぱり?だよね。じゃあ、頑張って通るわ。」 「うん、気を付けてね。また明日。」 「また明日。」 帰っていく小海の姿。
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