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「卵と発酵無塩バターとか買っとかないとな。後・・・・・。」
「ちょっと、いい?」
買い物のことを考えていると、聞いたことのない男性の声。
顔をあげると、さっき見た男性5人の姿。
「あなたたちは、女子の人たちにちやほやされていた先輩方ではありませんか。私に何か御用ですか?」
嫌味をここで一つ言ってみる。
「これはこれは、いきなりだね。」
「先輩方も、いきなりではありませんか。」
「まぁ、そうだろうね。」
「実はさ、お願いがあるんだよね。」
「そうですか。なんでしょうか?」
「君から菓子を渡してほしいんだよね。」
やはり、ばれていたようだ。
しかし、私だということまで知られているとは、思わなかった。
「へぇ、気づいていらしたんですね。」
「君だって気づいてたんでしょ?」
よく気づいたものだ。
ただちやほやされているわけではないようだ。
「あら、よくお気づきですね。さすが、なんでしょうか?」
「それにしても、優しいよね。わざわざ、菓子を作ってあげるなんてさ。」
「材料費は向こうが負担ですし、それに作る代わりに色々してもらっているし、私にとってはいいことだらけですよ。」
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