第1章

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「素材良いのにもったいない!ちゃんとすればもっとよく良くなると!?」 「もったいないって・・・」 「なつは告白されたことってある?」 「ありません?ただの一度も!」 「やっぱり。自分に自信がもてない原因はそこだな」 「へ?」 「告白されるってことは、自分を好いてくれてるってことだよね?ってことは、少なからずブスとは思ってない。だから告白をされたら、私っていけてるのかも?ってどっかで思って少しは自信がつくと思うんだ」 「そんなもん?」 「たぶんね。だからまずは見た目から!」 「他人の事で初めに分かることは外見でしょ?」 「うん・・」 「今日のなつの格好。ハッキリ言って女っ気ゼロ!」 言ってくれるね まぁそうだけど 小学、中学と5年間スポーツ少女だったわたし 5年間ずっと髪は短くって結んだこともない スカートを履くのは制服のみ あとは今と変わらない格好をずっとしてきた そんな言い訳を心の中でつぶやいていた時 愛莉が上目づかいで私を見ていた 「ごめん。言い過ぎた?」 やめなさいってば その悩殺上目遣い 確かに愛莉がいていることは当たってる こやつは恋愛マスターなのか? せっかく変われるかもしれないチャンスだ 自分が変われば何かが変わるかもしれない! 私は、すべてを愛莉に任せようと決めた 「ううん!全然!なんか愛莉に気づかされてすっきりした!ご指導お願いします!先生!」 「よっしゃ!まっかせなさい!じゃあ、行こうか!遅れちゃう!」 「え!?どこいくの!」 「すぐそこ!着いて来て!」 まったく!強引なんだから! 何が何だかわからないまま私は走って愛莉に着いて行った 「着いた!ここよ」 そこは駅の構内にある美容院だった 「ここ!?」 「そう!さ!中に入ろう」 「いらっしゃいませ~!」 「来たよー」 ん?なんか慣れてる感じ?行きつけなのかなぁ 「なつ」 「はい!」 「お姉ちゃん。こちらが昨日話した本郷夏香さん。なつ。これ私の姉ちゃん」 「こんにちわ。夏香ちゃん」 状況が呑み込めず「???」な状態でいきなり紹介されたのは愛莉のお姉さんだった
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