ギルドと言ったら大体皆妖精の尻尾とかモン○ンを連想させる

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無限に広がる青い空、広い森。その澄み渡った青い空には紫色の毛をもった鳥達が、鴨のような鳴き声を発し、自由に飛び、森にある巣へと戻っていく。 その森の一角で、突如淡い光に包まれ姿を現した、意識のない二人の男女の姿があった。 「……知らない天井――じゃねえや空だ」 ――そう、俺達である。 正確にはどうやって現れたのかは、目覚めていなかったので定かではない。だが、多分今のナレーションっぽい説明の通りなのだろうとは思う。 隣で「うひひ、おっぱいプリン食べ放題じゃぐへへへへ」とかちょっと幸せそうな寝言を言ってる幼馴染みを横目に、俺は今の世界を検索にかけることにした。 どうやら今俺達が居る領土はクロウリーガスという王国のものらしい。 今までの歴史の中で戦争が一番少なく平和だったのはこの国で、国民の貧富の差は比較的激しくないようだ。どうやらあの女神様もそれを考慮してこの森に飛ばしたのだろう。 (人通りのあるところで転生なんかしたら騒ぎにもなるだろうし、そりゃあなぁ……) 「うっひひひ、すみませぇん、いちごパンケーキとフルーツパフェメロン特盛一つ~」 「お前どんだけ食う気だ。起きろいい加減」 彼女の寝言に軽いツッコミを入れて叩き起すと、本人は「何奴ッ」と時代劇の様なセリフを放ち飛び起きた。 「……知らない天……、じゃねえや空だ」 「それさっき言ったから」
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