ギルドと言ったら大体皆妖精の尻尾とかモン○ンを連想させる

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――次の瞬間、衝撃が顔面を襲った。 「ベギラゴンッッ!?」 ズササササッ、と地面と肌が激しく摩擦をする音が響きわたり、ただひたすらに痛いと恥ずかしいが織り交ざる。 要するに、コケたのだ、盛大に。 恐らく止まるときの急ブレーキに精神が慣れていないため、バランスを崩したのだろう。あまりにもマヌケな登場の仕方に、パルプドラゴと襲われてた人から痛い視線を頂戴する。 大事なことだからもう一度言わせてもらうが、死にたいほど恥ずかしい。穴の底にマグマがあったら高速落下して飛び込みたい。 心情を察したのか、追い討ちを掛けるように顔をニヤけさせた幼馴染みから言葉が放たれた。 「プププッばっかじゃねーの、あんだけカッコつけておいてコケてやんの!うっわ、はっずかしー」 ――ただし、彼女も四つん這いになり、頭から赤いそれを流しながらだが。 「頭から血を流してるやつに言われたくねぇええええ!!ていうかお前も絶対今コケてたよね!頭から血流れてるもん!泥だらけだもん!!」 「別に、これ血じゃないから?あの、ほらケチャップだから?泥だらけじゃなくてこれあれ、コショウだから。ていうかなんで君コケたの?傷だらけだし鼻血出てるよ?カッコイイ顔台無しになってるけど大丈夫?」 「べ、別に!?コケてないし?これあれだから、ファッションだから今流行りの。後これ鼻からトマトケチャップ出すマジックの練習してるだけだから。お宅こそ折角の整った顔ケチャップで真っ赤に染まってますよ大丈夫ですかー??」 醜い争いをしている俺達に、我に返ったのが一番早かったのか、最早空気と化していたお姫様と思われる人物が話しかける。 「あ、あの……大丈夫ですか?我々が言うのもなんですけど……と言うか最後辺り最早痴話喧嘩でしたよね?」 「大丈夫です、あの、この人がちょっと転んだだけなんで。私は転んでないので。コイツ設定でもイケメン扱いなので痴話喧嘩でもなんでもないので大丈夫です」 「そうですよ、いや俺も転んでないですけどね!寧ろ転んだのは向こうですけど!彼女も設定で顔は整ってるってなってるんで痴話喧嘩でもなんでもないですからいやホント」 「設定!?」
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