別れと再会

11/11
前へ
/22ページ
次へ
寝ている彼女に静かに近づく男 彼女の変わらぬ綺麗な顔立ちを見て目を細める _______ ____ この馬鹿ズラは、あいつに決まってる ____ _______ カンッ 衣嚢に手を入れ、足で彼女のベンチを静かに蹴飛ばす 「おーい、起きろ。風邪引くぞ」 「…………」 そんなことで起きるはずもない彼女 「ったく、おい…ゆk……」 「ひ…ろと……」 「……!!」 彼は目を見開いた それは、彼女の瞑った瞳から透明な光り輝く涙が落ちたからだった それと愛おしそうに口から漏れた自分の知らない男の名前 「ちっ…」 彼はしばらく固まった後、仕方ないといった顔で舌打ちをし彼女の腕を引き上げた
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加