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寝ている彼女に静かに近づく男
彼女の変わらぬ綺麗な顔立ちを見て目を細める
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この馬鹿ズラは、あいつに決まってる
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カンッ
衣嚢に手を入れ、足で彼女のベンチを静かに蹴飛ばす
「おーい、起きろ。風邪引くぞ」
「…………」
そんなことで起きるはずもない彼女
「ったく、おい…ゆk……」
「ひ…ろと……」
「……!!」
彼は目を見開いた
それは、彼女の瞑った瞳から透明な光り輝く涙が落ちたからだった
それと愛おしそうに口から漏れた自分の知らない男の名前
「ちっ…」
彼はしばらく固まった後、仕方ないといった顔で舌打ちをし彼女の腕を引き上げた
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