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オレは今とても困っている。
何故なら目の前の少女が求愛してくる……から。
「えーっと……一応オレは神様なんですが」
「ああっ!あの、お若い姿も見目麗しいのですがっ!!そのっ!」
わたわたと必死な姿は微笑ましいものがあるんだけど……ね。
その、悩ましいものが胸に押し付けられると言いますか。
いや、男としては非常に嬉しいんだけども、年齢云々以前に問題しかないからね。
……なんて、うだうだ言ってる自分が情けない。
「えーと、これでいい?」
「ふわああ!タイプです!!好きです!!!どストライクです!!!!」
ぎゅっと抱きつかれ、また豊満なそれが胸板を直撃。
理性という名の自制心が崩壊しそう。
「こんなおっさん、よしなさい」
何とか引っぺがして、顔を覗き込んで言うと。
まあなんと言うか、見事に真っ赤な茹でダコが出来上がりました。
……調子狂うなあ。
「あ……えっと、そのっ!ちち、ちかっ……近い…で、す」
両手でオレの視線を遮るようにして両手のひらを見せて縮こまる。
引かれると追いかけたくなるイキモノだよね、男って。
じゃ、オレがこの子で遊んでる間にことの次第を説明するとしようかな。
オレ神様だから滅多なことないと怒られないしね。
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