今時な昔話の件

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かぐや姫は涙ながらに語り出しました。 「実は2人に黙っていたけど… あたしホントは月の都から来た使者なの… 人間界の者ではないの… そして明日…十五夜にあたしは 月に帰らないといけないの… あたし…月には帰りたくない…」 あまりにも非現実の言葉に 爺さんと婆さんは入れ歯を フガフガしてしまいました。 かぐや姫も真似をしようとしましたが 顎を痛めただけで終わってしまいました。 「帝様に相談してみよう… かぐや…お前はわしらの大切な娘じゃ… どこぞの馬の骨にはやらんから 安心しなさい…」 婆さんも同じ気持ちでしたが それよりも男らしい爺さんを 惚れ直していました。
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