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「それでは、また明日!」
ジョーは私に手を振り、再びエレベーターに乗り事務所へと戻っていく。
さっきは大降りだった雨はだいぶ弱まり、今なら傘を差さずに地下鉄駅まで歩けそうな程だった。
「はぁ~・・・。」
張りつめていた緊張が解かれ、思わず溜め息が零れる。
今ではこの雨の音すら心地いい。
不安を緊張の最中受けた面接は、たった1人の男のハグによって簡単に丸め込まれる結果となってしまった。
それでも不思議と後悔がないのは、ジョーが私との約束を守り自ら講習を担当させて欲しいと申し出てくれたからなのだろう。
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