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「紅愛さん、これからよろしくお願いしますね?」
「あ・・・、はい。」
結局私の源氏名は“紅愛(くれあ)”に決定。
私は“裏田君”ことジョーと一緒に、気まずさを抱えながら元いた事務所へと戻った。
「あ、帰ってきた!」
待っていたのは“支配人”と3人の女の子。
床に転がされていたあの子は、私が逃亡していた数分間の間に解放されたようだ。
「すみません・・・。
やっぱり・・・、よろしくお願いします。」
深々と頭を下げ、先程の失礼を謝罪した私。
「佐久間さん、僕が面接しておきました。
彼女は“紅愛”さん。
ものの数分で“合格”です。」
ジョーが“支配人”に先程のやりとりの結論を話すと、彼はニッコリと笑みを見せ嬉しそうに頷いた。
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