雨と無知

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「紅愛ちゃん、よろしくね! 私は“真理”。 さっきは驚かせちゃってごめんね?」 目隠しと猿轡によって顔を隠されていた彼女。 見た目は地味だが、笑顔の可愛い大人っぽい女の子だ。 「ところで佐久間さん、1つお願いがあるのですが・・・。」 ジョーは一歩私に近付き、おもむろに肩へ手を乗せた。 「彼女の講習、僕に任せてもらってもいいですか? ちゃんと最初から最後まで面倒を見るって約束し、どうにか口説いてきたもので・・・。」 彼の言葉を聞き吹き出す女の子たち。 “支配人”は一瞬難色を示したが・・・。
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