雨と無知

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―――ピーンポーン・・・ 確かに音が鳴った。 しかし10秒以上待っても反応がない。 「あれ・・・?」 もう一度インターホンを押す。 ―――ピーンポーン・・・ 確かに部屋の中でチャイムの音が鳴っている。 だけど誰も出てこないのはどうしてなのか? 恐る恐るドアノブに手を掛ける。 時計回りに動かしてみると、それはいとも簡単に右へと回転した。 ―――開いてる・・・!? 誰も応答しないのに、このドアは施錠されていない。 ゆっくりとドアを引く。 すると開いたドアの隙間から、室内の照明の光と小さな話し声が漏れてきた。
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