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「驚いた・・・。 私より6つも年下だったんだね。」 これだけ年が離れているとわかれば、意識せずとも敬語を止める事ができた。 20歳の男の子は私にとって弟以下だもの。 年齢だけ聞けばとても子どもに思えるが、目の前にいるジョーはそうじゃない。 ずっと紳士的に振る舞い、大人のふりをしてずっと頑張ってきた。 もう充分だと思う程に、彼はこの仕事を頑張っているのだ。 ―――あとは私が・・・。 ジョーが大人になる鍵を握るのは私。 この“Philtrum”で立派なマゾヒストを演じる事が、きっと彼を“大人”に変えていく。 彼の成長に私が一役買えるなら・・・。
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