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「ちょっ・・・、どうして本名・・・!?」
ジョーは私の本名を知っている。
だけど仕事の時は、“紅愛”という源氏名で呼ぶはずじゃ・・・?
驚いているのは私だけじゃない。
思わず私の本名を口にしたジョーも、自らの言動に驚き焦りを見せていた。
「あ・・・、すみません・・・!!」
普段は絶対に見せない慌てた顔。
いつも飄々としていて余裕があるように見えた。
本当は自分の上辺を繕う事に精一杯で、ジョーはいつも必死に大人のふりをしていたのだろう。
―――可愛いところもあるじゃない・・・。
少しだけ親近感を覚えた。
年下なのにしっかりしていて、ずっと取っ付き難い人だと思っていたのに・・・。
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