題名 ストロベリー・アイ

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儚のストロベリーアイ。淡い桃色の細い髪。暑さと羞恥で赤らむ頬。 私は、彼女をはなさない。 私は、君が好きだ。 私は、貴女を幸せにする。 「愛しているよ。儚」 私は、儚を抱き締める。 「私も。スナオ、キスしよ?」 他人の眼もなんのその。 そのマイペースさが私を儚に引き寄せる。 「あ、リボン緩んでる」 「結んでくれる?」 「いいよー」 恋愛が儚いと言うのはよくわかる。 だけど、恋愛は蓋を開けなければわからない。 求められるまま指を絡ませ、歩く公園。歩道橋。信号待ちの交差点。 二人なら別の世界も歩ける。 私は新たな未来を見付けた気がした。 了
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