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何が?とはさすがに言えなくて、あぁ、と曖昧に返事をした。
「居づらかったでしょ。私と柴田の間」
ははっといたずらっぽく橘は笑う。
…そりゃあ数日とはいえ、終業式までの間あの席は微妙だった。
「…まぁ」
「顔に書いてあったよ。居づらいって」
マジか。
「嘘。…気、遣ってくれてたでしょ。ごめんね」
「いや、別に」
ホントは遣ってたけど。
なるべく席に戻らないようにしていた橘だったけど、なんせあの柴田がガンとして動かないから。
橘が戻ってきたときに僕がいないとあの2人が並んでしまうから、僕はできるだけそうならないようにさりげなく席にいるようにしていた。
「なかじのそういうとこが好きなんだけどな」
…これは笑うべきところだろうか。
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