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たった1週間前にも来たのに、ずいぶん長いこと来てなかったような変な感覚のままそこに降り立った。
羽田空港。
柴田に会うなら、ここしかないと思った。
今日この時間ここにいる確証なんてまるでないけど、でも他にあいつと会うための方法なんて持ち合わせていないから。
あの時と同じようにエスカレーターを上っていく。
午後の、1番陽射しの強い時間帯にまさか屋上にはいないだろう。
1つ下の展望デッキにたどり着き、ゆっくりと中を見回す。
夏休みだからか、この前よりも人のにぎわいがあるその場所にやはり柴田の姿はない。
ゆっくりとした足どりで確かめるようにその中を進みながら、念のためにと屋上に出た。
灼熱のその場所には、やはり人の姿なんてない。
ただ飛行機の轟音だけがその熱い空気を掻き乱していた。
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