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展望デッキに戻り、飛行機を眺めてはしゃぐ親子連れやカメラを構える人たちの間にそれとなく紛れた。
眼前に広がる光景を、座ったままじっと眺めていた。
どうして柴田は空港に来ていたのだろう。
僕のように、誰かを待っていたのだろうか。
それとも純粋に飛行機が好きだとか?
教室で窓の外を眺めるその視線の先も、思えば飛行機を見つめていたのかもしれない。
来る確証もないのに、待つ僕。
それは楓の時と同じだ。
来るはずなんてないのに待つなんてバカげてる。
ただの自己満足だ。
だけどー
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