第4章

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「はは、確かにそうだね、デートかもね」 笑って言うと、尚も彼女は不機嫌そうに言う。 「相変わらずモテるんですね」 「え?何それ、別にモテてなんかいないよ」 現に、四年も女いないわけだし。 「謙遜しなくてもいいですよ」 ふぅっと溜息を漏らすと、顔を小さく左右に振る彼女。 「……どうしたの?なんか今日変だよ」 俯く彼女の顔を覗き込むと、 「どうもしませんよ、ちょっと疲れてるだけです」 と、おでこに手を当てて長いため息を吐いた。
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