第2章

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 これはヤバい。何がヤバいって、蛇である琥珀の舌は器用な動きで俺を翻弄して、思考力を奪っていくからだ。 「待てない」  琥珀は俺の「待った」をバッサリぶった切る。 「わ、わかった。まずはお試しだ」 「まずはおためし?」  琥珀が首を傾げる。 「一回、取り敢えず一回だけやってみる。んで、また出来るか、もう二度とやりたくないかを判断する。これでどうだ?」 「……うん……」  頷く琥珀の瞳が底光りする。  やっぱり、この時の俺は既に思考力がどっかに行っていたんだ。蛇の交尾がどんなものか、完全に忘れて甘く見ていた。 ● ● ● 蛇の交尾ってえらく長いんだよね。それでもって、アレが二本あるから、前と後ろと同時に刺激されて、俺は息も絶え絶え、体はガタガタ。
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