プロローグ 

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 いつからだろうか?  みんながはしゃいでいることにおもしろみを感じなくなり、全てが物足りなくなる。  日常で起こることが退屈でなにも感じない。  話がかみ合わない同級生達。  見ている視点が全然違う彼女。  周りからはクールとよく言われる。  でも違う。  単純に興味が無いだけだ。  卒業が云々と皆が騒ぎ立てる。  くだらない。  迫る就職への危機感が皆を駆り立てる。  くだらない。  皆、どうしてそう必死なのか?  分からない。  分からないから、僕はゼミの中でも浮いた存在だった。  大学三年の冬、みんな進路とか内定とか色々騒いでいる。  じゃあ、僕は?  適当に受けても上位に行ってしまう成績。  特に目立ったことはしていないが、キックボクシング部で大会に出ていい結果を出した実績があるから、プロへ来ないかという声もあった。しかし、特に興味もわかないし、魅力も感じない。  なにもない。  なにもなく、なにも感じない日常。  唯一、僕と話しが合った人は僕の目の前で消えてしまった。  彼女は何処へ行ってしまったのだろう?  あのとき、確かに一緒にあの廃屋敷へと入った。  でも、気がついたら彼女はいなくなっていた。  真名、君は本当に何処へ行ってしまったんだい?  そのときから全てが狂ってしまった。
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