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「おい!逃がすかよ、
このぅクソガキぃーー!」
そう叫びながら少年を追いかける
強面のおっさん。
ハァ…ハァ…
明らかに痩せ細り、とても服とは呼べないようなボロきれを身に纏い、転びそうになりながらも、必死に逃げる少年。
「あっ」
ドォォン!!!!
突然道路に飛び出した少年は、
とてつもないスピードで進んで来た、大きな宙に浮く乗り物と衝突し、勢い良く吹き飛ばされてしまった。
あまりにも唐突な出来事だった。
衝突とはいっても、乗り物への被害はゼロに等しく、一方的に少年に大きなダメージを与えた。
追いかけてきた強面のおっさんはバツが悪そうに舌打ちをして、そそくさとその場から姿を消した。
大きな乗り物も何事もなかったかのように、再び発進して行ってしまった。
「…うっ…………
……… … …」
そこで少年は意識を手放した。
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