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「…うぅ……」
眠そうに身体を微かに動かしながら、細ーく目を開けて、周りを見ようとする少年。
んっ?
どこだここ?
徐々に意識は取り戻してきているものの、今だに自分の現状を掴めていない。
自分の座ってる下を触ってみると、ゴツゴツとしていて、とてもじゃないが、気持ちのいい感触ではなかった。
すると、今度こそちゃんと目も開けることができ、最初に入り込んできた眩しいほどの光により、ここが外で今は昼間であることがなんとなく分かる。
そして周りをキョロキョロ見渡してみると、どうやら道路で寝ていたらしい。
あれ?なんでこうなった?
まだ働いていない頭を無理矢理働かせて、記憶を辿っていく。
「……あっ!」
そういえばトランスポーターに轢かれたっけな。
少しずつ思い出してきた。
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