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【朔也side】
お父さま、なにをするの!?
やだ…!
「ダメ!!やめてぇぇ―――!!!」
ーーーーバンッ…!……パァンッ…!!
ーーガシャンッ…!!
な…なにが、おこったの?
われたような音がした方を見たら、マドがわれていた。
「………ぐ……ぁ………」
「……くッ…!……狙撃部隊…か…」
そげき…ぶたい…?
となりにいた男の人が、おなかをおさえてた。
そのおなかが、どんどん赤くなっていく。
ーーカシャン…
なにかが、おちる音がした。
そっちを見ると、カタナをもっていた男の人がうでをおさえていた。
「クソがッ…!出て来い!美空ぁ!姿も見せずに、終わりにするつもりかぁ!」
《くさかべ》という人がどなって、おちたカタナのところに行く。
ーーカチャッ…
「お…おい、日下部の旦那…アンタ、何考えてんだよ」
「最初から、生きて帰ろうなんて思っていないのさ。俺は…美空の絶望する顔を見る為に、ここまでやったんだ。美空の目の前ではないのは残念だが、ヤツに絶望を与える為にここで死んで貰うよッ!朔也君ッ…!」
カタナをもった《くさかべ》が、こっちにくる!
こわいのに、カラダが言うことを聞いてくれない…
「朔也様ッ!!」
やまとお兄ちゃんによばれた時には、ボクの目にはやまとお兄ちゃんのせ中しか見えなかった。
「………何の真似だい?大和君…そうか…朔也君を殺す前に、まず君から殺せって事だね。これ以上邪魔されたくないし、お望み通り先に殺してあげるよッ!」
「いやぁぁぁ―――!!」
さけんで、前にいるやまとお兄ちゃんをどかそうとしてもうごかない。
ーーーーバタバタバタッ…!!!
「そこまでだッ!武器を捨てて、大人しく投降しろ!!」
け…けいさつの…人?
たすかるの…?
「ふざけるなッ!警察が怖くて、こんな事出来るかぁ!!美空ぁ!いつまで、待たせる気だ!卑怯だぞ!さっさと出て来い!」
ーーーガラッ…!
「……はぁ…お前はどこまでも、頭が足りないのだな。このような事件を引き起こしておいて、人を卑怯呼ばわりとはな…」
フスマが開けられる音がして、次に聞こえてきたのはお父さまの声…
「あ…あなたは、また勝手な事を!お前達ッ!抑えておけと言っただろう!」
「すみません、警部ッ…!勝手にどんどん進まれるもので、犯人でもないですし抑え込めませんでした!」
やまとお兄ちゃんのせ中ごしに、お父さまとけいさつの人たちが見えた。
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