第1章 はじまりの子《幼少編》

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【朔也side】 お父さま、なにをするの!? やだ…! 「ダメ!!やめてぇぇ―――!!!」 ーーーーバンッ…!……パァンッ…!! ーーガシャンッ…!! な…なにが、おこったの? われたような音がした方を見たら、マドがわれていた。 「………ぐ……ぁ………」 「……くッ…!……狙撃部隊…か…」 そげき…ぶたい…? となりにいた男の人が、おなかをおさえてた。 そのおなかが、どんどん赤くなっていく。 ーーカシャン… なにかが、おちる音がした。 そっちを見ると、カタナをもっていた男の人がうでをおさえていた。 「クソがッ…!出て来い!美空ぁ!姿も見せずに、終わりにするつもりかぁ!」 《くさかべ》という人がどなって、おちたカタナのところに行く。 ーーカチャッ… 「お…おい、日下部の旦那…アンタ、何考えてんだよ」 「最初から、生きて帰ろうなんて思っていないのさ。俺は…美空の絶望する顔を見る為に、ここまでやったんだ。美空の目の前ではないのは残念だが、ヤツに絶望を与える為にここで死んで貰うよッ!朔也君ッ…!」 カタナをもった《くさかべ》が、こっちにくる! こわいのに、カラダが言うことを聞いてくれない… 「朔也様ッ!!」 やまとお兄ちゃんによばれた時には、ボクの目にはやまとお兄ちゃんのせ中しか見えなかった。 「………何の真似だい?大和君…そうか…朔也君を殺す前に、まず君から殺せって事だね。これ以上邪魔されたくないし、お望み通り先に殺してあげるよッ!」 「いやぁぁぁ―――!!」 さけんで、前にいるやまとお兄ちゃんをどかそうとしてもうごかない。 ーーーーバタバタバタッ…!!! 「そこまでだッ!武器を捨てて、大人しく投降しろ!!」 け…けいさつの…人? たすかるの…? 「ふざけるなッ!警察が怖くて、こんな事出来るかぁ!!美空ぁ!いつまで、待たせる気だ!卑怯だぞ!さっさと出て来い!」 ーーーガラッ…! 「……はぁ…お前はどこまでも、頭が足りないのだな。このような事件を引き起こしておいて、人を卑怯呼ばわりとはな…」 フスマが開けられる音がして、次に聞こえてきたのはお父さまの声… 「あ…あなたは、また勝手な事を!お前達ッ!抑えておけと言っただろう!」 「すみません、警部ッ…!勝手にどんどん進まれるもので、犯人でもないですし抑え込めませんでした!」 やまとお兄ちゃんのせ中ごしに、お父さまとけいさつの人たちが見えた。
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