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「おーい、お前ら何があった?」
戦っているグラン達の元に天神とルシファーが近づく。
「あ、兄さん。実はカクカクシカジカで」
「マルマルウマウマと、成る程ね。お前ら、こういったやつの対処法を教えて無かったよな。今ここで実演を交えて教えてやる」
「【獄炎刀】」
「いくぞ」
砂浜を一蹴りして一気にクラーケンに距離を詰める。そしてそのままウネウネと動いている脚に【獄炎刀】を降り下ろす。
スパン!と綺麗に脚は切断されて落ちる。断面はこんがりと焼けている。
「まあ、これが一番楽な対処法だな。切断面を焼いてしまえば、再生することは無い。これはoverランクのヒドラの首も同じだ。で、もう一つあるんだが、これはお前らだときついと思うな。まあ、見てろ」
他の皆に説明をしながら、今度は砂浜に手を付ける天神。
「【砂塊】」
砂浜の砂がクラーケンを包み込む。
「【吸水】」
そしてクラーケンを包み込んだ砂が天神の指示に反応すると、どんどんと色が黒っぽくなり、水分を吸っている事が分かる。
「【解除】」
そして魔法が解除されると砂が崩れていき、出てきたクラーケンは水分を完全に吸いとられてしまい、カラッカラに干上がってしまっていた。
「これがもう一つの対処法で、水分を抜き取るだ」
こうしてクラーケン騒動は幕を閉じた。
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