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「お昼は何が良い?別荘のシェフに頼めば、材料さえあれば作ってくれるが」
と、ラーナが別荘に着くなり聞いてきた。
「あ、俺はちょっと自分で調理するから厨房の一部を借りても良いかな?」
「料理長の許可を取ってくれれば良いが、何を作るんだ?」
「ん?ルシファーと泳いでいる時にちょっと鰻を捕まえてね」
「う、鰻か?ゼリー寄せでも食べるのか?」
この世界では、鰻の蒲焼きというものは無く、鰻はゼリー寄せとして食べるものなのだが、味が余り美味しくなく、人気が無いのだった。
「まさか」
「あ、あれですか?なら私もお願いしますね」
「おう」
唯一蒲焼きの事を知っていたルシファーは天神に自分の分を頼んでおく。
「じゃあ、俺はステーキは出来るか?」
「……私は…パスタ…」
「私もパスタでお願い」
「んー……決まらないから、私も兄さんに頼んでも良い?」
「大丈夫だ」
「じゃあその様に頼んでくるから席に着いていてくれ。リュウイチ君、こっちだ」
ラーナは天神を連れて厨房の方に移動していった。
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