第1章

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ガササササ 「ひいいいいっ」 竹林が音を立てた。 「……しばらくでござる」 「夏……河?え? 流星にも見えてるよな?」 「お。お帰り夏。」 グラスを渡す。 「かたじけないでござる」 「お前、機内で時代劇観たのか」 夏河は海外で久しぶりに触れた日本語に染まって帰ってくる。 耳が語学吸収モードのままなんだろう。 「空港で忍者好きのアルメリア人に捕まって、捕物帳を見せられたでござる」 「それはともかく、流星。 俺が夏河で夏河が俺で、って何だよ!」 「階段ゴロゴロでござるか」 夏河がスルメにチョコをつけて食べている。 「夏は黙ってろ」 「信じると思わねーだろ。 あ、次はホラー書 か な い か」 「断るーーーーー!!!」
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