55人が本棚に入れています
本棚に追加
あすみは、ドアをノックし、書斎の中に入る。
「天、訓練が終わったから、
たまに昼ごはんでも一緒に食べにでない?」
机に背を向けて座り、
小説を読んでいた青年がくるりと向き直った。
「あすみか、そう言えば昨日の朝から何も食べてないな、
何を食べにいくんだ?」
寺の住職なのに髪を伸ばし、
ハットとベストを着用した人物がこの北道寺の住職、
北道 天である。
読んでいた小説は、有名なハードボイルド小説。
天は寺の住職なのに探偵に憧れていた。
最初のコメントを投稿しよう!