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2xxx年
「ぎゃあああああ!」
私は、最後の敵を斬ると息を吐いた。ここは、世界のどこかの戦場。ここが、どこかなんて、知らない。ただ、死人を増やすこと。それが、私に課せられた命令。
そして、私が、味方のテントに戻ろうとした時。
グサッッッ
銀製の剣が私を貫いていた。
「す、すいません!上からの命令なんです!やらないと、私の家族が!」
・・・・・・・・。
最悪だ。
そして、気がつくと真っ白いなんにもない空間に私はいた。
『・・・・ここは・・・・・』
「やぁ。ここは、天界の僕が作った空間だよ。」
目の前にいつの間にか、紅茶を優雅に飲んている一人の綺麗な男の人がいた。
私が目覚めたことに気づいたのか、紅茶をいきなり消した。
『・・・誰?』
「僕の名前は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。最高神だよ、東狐 和泉(とうこ いずみ)。」
私の名前を知っているのか。なぜ私はここにいるのだろうか?
「それはね、君に転生してもらおうと思って。」
『いやだ。』
「即答!?ちゃんと君にも利点はあるよ!?」
『利点?』
「そう。実は、君には幕末に転生してもらおうと思っててね。歴史は変え放題だよ、何してもパラレルワールドに繋がるから、問題はないんだ。」
幕末。確か・・・・・・・・
「そう、落若水がちょうど広まった頃だ。意味がわかるね。」
『そういうことか。・・・何してもいいんだな?』
そういうことなら、話は別だ。・・・我が一族が救えるかもしれない!!
「行ってもらえそうだね。なにかして欲しいことはあるかい?外見とか、不死身とかに変えることはできるよ?」
不死身か、いらないな。今も外にそうだったし。
『神様なら、創造ができるよね?それが欲しい。』
「いいよ。はい、あげたよ。もういらないね?」
『うん。大丈夫。』
「じゃあ、行ってらっしゃいー」
神様の声と共に、私の意識は無くなっていった。
あ、創造のやり方聞くの忘れた。
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