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「俺達は長きにわたる勉強生活に耐え抜いてきた!」
既にマサチューセッツ高価大学留学の決定している生徒会長は、
生徒会会議の粛啓とした雰囲気の中、それを叫んだ。
会議の議題は、『卒業式』である。
「部活の代わりに自習時間があって、朝昼晩の食事はドコサヘキサエン酸を中心とした青魚料理で、文化祭体育祭はなく、遠足は精神修業のために高野山、しかもそこでも毎日ドリルを延々と同じページお経のようにやらされ、
挙げ句の果てに修学旅行は東新ハイスクールだ!
あと二日で卒業式だがもう我慢の限界だ!
このような圧制を許してなるものか!」
会議室は、彼の言葉にざわつく。
彼はこれまで、常に成績一位、学校の模範足る立場を貫くためにすべての欲をたち、本当に修業僧のような学校生活を送ってきた、
いわば進学校の第一人者生徒だった。
先生の信頼厚く、生徒の尊敬を集めるスーパーマンだったのである。
そんな彼が。
あんなことを言い出すなんて。
一瞬、他の生徒会役員達は唖然とした。
尊敬してきた生徒会長が自分達の信じてきた生き方を根底から覆すような事を言いはじめたのである。
しかし。
この円卓に座る生徒会メンバー六人、
副会長、書記、会計、監査、風紀、そして会長、
皆同じこの東京の進学校『聖セントジェームスパレス二世高等学校』の生徒であることに代わり無く、
彼ら彼女らも、思い返せば同じ圧力生活を強いられてきた人たちだった。
次第にふつふつと怒りが各個に湧いてきて、会長よく言ったその通りだという雰囲気になってきて、
何やら会議室は爆熱ゴッドフィンガーな雰囲気になってきて。
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