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たいして、煙を吸い込んでいなかったこと、
わたしたちの体重が、軽かったこと、
落ちた場所が、柔らかい芝生の上だったことが、幸いしたのだと、後から聞かされた。
でも、さらに後日、
その幸運をかき消してあまりある不幸な報せが、入院中の、わたしたちに、もたらされた。
家族の、死を告げる、
それは、とてつもない、凶報だった。
奇跡的に、軽度のヤケドですんだわたしと、
わたしをかばうように抱きこんでいたため、背中に大きなヤケドを追った蓮くんは、一度に、すべての家族を失った。
わたしたちは、二人同時に、天涯孤独の身の上になってしまったのだ。
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