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あるところに、お母さんヤギと子ヤギ達が仲良く暮らして居ました。
ある日、街に出かけることになったお母さんヤギは、「誰が来てもドアを開けては行けませんよ」と子ヤギ達に言い聞かせました。
しかし、ずる賢いオオカミがやって来て、子ヤギ達を騙し、彼らを丸呑みにして食べてしまいました。
1匹だけ、隠れていたため食べられずにすんだ子ヤギが、そこに帰って来たお母さんヤギに事情を説明しました。
オオカミはお腹いっぱいで眠りこけていました。お母さんヤギは、ハサミを使ってオオカミのお腹を切り開き、丸呑みにされた子ヤギ達を助け出しました。
ぽっかり空いたお腹に、代わりに石を詰められたオオカミは、その重みで川に落ちて溺れてしまうのでした。
昔からある、この童話を読むといつも思う。
本当に食べられたのは、一体どっちなんだろうかと。
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