九十九神~つくもがみ~

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「すみません。2時間、4号室でお願いします」 受け付けに現れた姫にスタッフが対応する。 「すみません…機械の調子が悪くて今日は使えないんですよ ~」 「機械が壊れたんですか!?」姫の言葉に、スタッフが 「ハウリングやノイズが酷くて…」と説明した。 姫は明るく笑うと 「なら大丈夫です!!私4号室が好きなんです!!」 「いや…あの…」戸惑うスタッフに 「私音痴で…だから平気です」と笑った。 ボンヤリしている神の元に、やがて女神の様な 音痴姫が入るだろう。 きっと今日も4号室では、世にも稀なデュエットが響くだろう。
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