第1章

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事件の経緯:少女の誘拐監禁 有城 雅也(ユウキ マサヤ)24歳 フリーター   有城は7年前の6月21日、先に歩いていた少女Aさんを発見し、「一緒に遊ぼう」と声をかけている。 当時Aさんは10歳。近くの公園に行こうと有城に言われ、その公園には友達も大抵いるから恐怖心を抱かなかったと供述している。 公園で暫く遊んだ後、Aさんの友達が帰宅したのを見計らい、有城はAさんに「帰る前に1回だけかくれんぼをしよう」と誘った。 頷いたAさんに有城は、用意していた折りたたんだ白い布袋を、持っていたリュックサックから取り出しAさんに被せた。 かくれんぼだと思って暴れず、笑うAさんと、たまたま近所の人に会うことがなかったことでこの事件はAさん発見に至るまでに7年間を要した。 一人暮らしの部屋で、用意していた自作の鉄の檻にAさんを閉じ込め、監禁生活はスタートする。 食事や風呂、トイレなどはきちんとさせていた様子。衣類も新しく買い与えていた。また暴行などを行った形跡もない。 見つけたのはずっと連絡が取れず心配していた母親で、有城の部屋を訪ね部屋の異様な光景を見て警察への通報に至った。
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