第1章

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『ハァハァ、はぁはぁ。ちょ、ハァハァ、待って下さーい。 えーと、今朝の東京は晴れでーした。』 「……」 『ハァハァ、次に埼玉の、ハァ、お天気でーす。フゥ。 せーの。エイ!では、確認に行って』 「あ、あの!コロゲタさん?!」 『え、え?、はい?、あの今、片足立ちなんで、バランスが キャア!*ガシュ、ビビ*』 「コロゲタさん?コロゲタさん?!大丈夫ですか?」 『(すいません、あ、代わりのマイク。はい。)あ、はい スタジオさん、どうぞー。』 「あの、今、どこに居るんですか?」 『え?局の屋上にいますよー!手、振ってまーす! コロゲタでーす!宜しくお願いしまーす!』 「だから、TVじゃないんで。何も見えませんから。 何で屋上にいるんですか?(イラッ)」 『履物を投げるためですよー。局の駐車場ですから平気でーす。』 「ちょっと待って下さい。靴投げ天気占い?って いや、下が局の駐車場だからって危ないでしょう?!」 『危なくないでーす。私はこの占い得意なんですー。 今日は、買ったばかりのパンプス何です。』 「いや、え?、その名前で下駄じゃないんですか! 新しいとかパンプスとか、見えねぇって言ってますって、 そもそも、絶対どう投げても曇りしか出ない。いや違う!!」 『では、埼玉取ってきまーす。』 「埼玉を、玉拾いに行くみたいに……玉だけど。」 (構成作家ボード:【確認中】) 「……。」 (構成作家ボード:【もたせて】) 「えーと。ちょっと手違いがあったみたいで、すいません。 気象情報はもう少し後でまとめて、お送りします。 それでですね、ミノガシさんはビールと……って、あの 起きてください。」  ―― ZZZ 「いやはや、人気アーティストは大変ですからねええぇぇ。 リスナーの皆さんも、ミノガシさんの寝息なんて セクシーでレアだと思いませんかぁ?」  ―― グオルラァー……ヌアメクサットンノカァァ…… (構成作家ボード:【マイク離して】) 「……いや、あの、ライヴの迫力あるギターの秘密が 少し見えた気がします。それでは、一旦、CMです。」  <CM中>  ちょっと、今日のコレ何、どういう事? え?好評?マジです?応援メール?ツイ見ろって……。 え、これ好評だけどなんで?あれ? これ全部、同じ文面だし、今日作ったアカウン (構成作家:CMあけまーす。)  あ、はい。  <CM終>
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