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「はいはい。大丈夫ですよー。よっぽど燈真様から離れたくなかったんですね。でも、ご飯ですよー。お腹空きましたでしょう?」 トントン、背中を優しく叩いてあやしても、葉月の泣き声は大きくなるばかり。 「どうも、離乳食がお気に召さないようで。葉月様、その時間だって、わかってるんですね。」 こっそりと凛子が俺に耳打ちして、それに気づいた葉月が涙の溜まった目で俺を見た。 「葉月、ちゃんと食べないと、大きくなれないよ。」 我ながら月並みな言葉だな、と自覚しながらも、他にかける言葉が見つからない。 仕方なく頭をぽんぽんと撫ででやると、葉月がすっと泣き止んだ。 「あら、お兄様の言うことは聞くんですねー」 その様子を見た凛子が感心したように声を上げる。 「珍しいんじゃない?僕とあんまり会うことないから。」 「そんなことないです。葉月様すっごく人見知りなんですから。お兄様って、ちゃんとわかってるんですよ。今度からぐずったら燈真様の所に連れてこようかしら。」
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