プロローグ

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しかしあれだけの虐殺をして無罪放免となるわけではない。周りからは虐殺能力集団として崇められたり、非難されたりもした。 そして楽ランク達は自分の居場所を失っていった。理由は簡単であった。人間の嫉妬、嫌悪、そして憎悪が楽ランクの家や学校、親しい友人などを壊していったからである。それに怒った楽ランクの1人は自分の武器、自然刀天火を使いその人間とその人間の家族、友人などを殺して回った。 これは日世戦争の事件から1年と5ヶ月が過ぎようとした頃であった。勿論警察も動かないわけがなく、事件を起こした楽ランク、本名『金鎖健真』を保護する命令をだした。これは警察の直属部隊の『朱雀』『玄武』『白虎』『蒼龍』を動かす命令であったが金鎖健真は朱雀と玄武を壊滅状態に陥れた。 日本政府は楽ランクを指名手配した。これは金鎖健真を始め永井喜楽、高砂こまっちょ、安田裕二、芳乃喜助が追われる身となってしまった。 これには流石の永井武亮は何も出来ずただただ見守ることしか出来なかった。そんな中、1人の男が能力を発動して楽ランクを殺した。殺した男の名前は月村影月といい、新しい南の王であった。その能力は圧倒的で『神が当たり前とする事をなんら変わりなく当たり前にする』という化け物のような能力保持者であった。 世間では楽ランクは死亡したという情報が流され、やがて日本は落ち着きを取り戻した。そして… 峠のレースはやってくる
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