0人が本棚に入れています
本棚に追加
ジェゾは悲鳴のする方に振り向くとそこには妖怪が若い女性を人質にとっているのが見えた。
ジェゾ「ここであの人を助けたらうはうはな…ち、違う!俺は健全だ!困ってる人を助けるのが勇者だ!うん! 」
雑念を取り払うかの如く独り言を言っていると!
町人D「助かりました!」
ジェゾ「へ?」
ジェゾがキョトンとしながら見た先には先程ぶつかった幼女である。
幼女「大丈夫なのか~? 怪我とかないのか~?」
町人D「はい!大丈夫です! このお礼はなんとしたら良いか。」
幼女「そ~なのか~! お礼は大丈夫なのだ~」
町人D「いえ、そうはいきません!是非家に来てください!」
幼女「でも、待ち人がいるのだ~」
町人D「なら、その人と一緒に!」
幼女「うー。うー。」
幼女が困っていると。
ジェゾ「おーい!やっと見つけたぞ!勝手にフラフラするなと言っただろ!ほら、行くぞ!」
町人D「貴方がこの方の待ち人さん?実はこの方に命を助けられまして、是非ともお礼をしたいのですが、ご一緒にいかがですか?」
幼女(何とか上手く誤魔化して欲しいのだ。)
幼女のヒソヒソ声を聞いたジェゾは軽くうなずいた。
ジェゾ「実は旅を急いでいまして、そうも言ってられないのですよ!ですから、また今度この町に来た時に再度伺いますので、お礼はその時にでも。」
町人D「分かりました!そう仰るのでしたら。次来る時はちゃんとお礼をさせていただきますから。」
幼女「是非!」
と、幼女は満面の笑みを浮かべジェゾとその場を離れた。
幼女「助かったのだ~」
ジェゾ「良いってことよ!ところで君はどうやって、あの妖怪達を倒したんだ?」
幼女「私は闇と光を自由自在にできるのだ~。それで、あいつらの目を眩まして切ったのだ~」
ジェゾ「へーそいつは凄いじゃねーの!」
幼女「ところで、お兄さんお困りの様だけど、大丈夫なのか~?」
ジェゾ「あー。実はな…カクカクシカジカ四角い~って訳なんだよ。」
幼女「そんなに大変な事になっているか~!私も手伝うのだ~。」
ジェゾ(ふふふ。これでこの幼女にあんな事やそんな事が…って、何考えてんだ。)
「ありがとう!是非とも手伝ってくれ!ところで君の名前は?」
幼女「アールなのだ~」
ジェゾ「よろしくな!アール!」
こうして、ジェゾは新たな仲間幼女のアールと共に旅するのであった。
しかし、この幼女にはある秘密が…
次回へ続く。
最初のコメントを投稿しよう!