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【Unknown】
──さて、なんだか面白い事になっているね。
私の分身達は中々に気骨のある連中のようだ。
ククッ、まさか私を殺すために決起するとはな。思わず身震いしてしまうよ。
望んだ結果とはいえ、些か早急だったと思ったりして。
やはり、この私の存在は多くの人間に影響を及ぼすようだ。
創生の神たる私…………と。
なんだか鳩が豆鉄砲を受けたような顔をしていないか?
もしかして……私の事を忘れていないかい?
……沈黙もまた答えなり。
残念だなぁ……ちょっぴりショックだ。
これはアレだ。連載当時には活躍していた主要人物が、新たな登場人物の存在に埋もれて影が薄くなる────。
まさかそれが私にも降り掛かるとは思わなかったよ。
ならば、ここで改めて私の事を告げようか。
──私の名前は【御神】だ。
この物語は私を中心に廻っている。元は私から産まれ、最後には私の元へと還ってくるだろう。
反抗期の子供達を躾るのも“産みの親”たる私の役目。
──最後の物語を始めようじゃないか。
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