業(カルマ)

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業(カルマ)

◇◆◇◆◇◆ 「この役立たず!」 激高した女が、突然神官の腰をナイフで襲った。 「……う゛っ……も、申し訳ございま……せん」 その場に蹲った神官は、立ち上がることも出来ず、引き抜かれたナイフによって、大量の血が白の衣装を赤く染めていく 。 周りにいたものたちは、青ざめ慌てふためき、事の成り行きをただただじっと、眺めているしかなかった。 女は、刺した後もまだ神官を眼光鋭く睨みつけていた。 「何故、ファラオの命を呼び戻すことが出来ぬのじゃ!何のための神官か!お前などいてもいなくても変わらない!この役立たず!この目障りな奴を、さっさとどこかへ連れて行け!」 場所はどこかの神殿の様だ。 石の台の上に、横たわる人物。その側に、神官の衣装を着た女性と、その女性を刺した高貴な女性。 何回も見る同じ夢。 今日もまた、神官が女性に刺され、連れて行かれたところで 目が覚めた。
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