第3話 揺るがない過去

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神代家 「何してるんですか終さん!?」 「うっせえな...」 俺のやったことがバレて、使用人に説教されていた。 「いいですか!?あなたがやった不適切な行為は全部私が受け持つのです!!お母様に注意されるのは私なんですよ!?」 「あーはいはい」 結局自分の立場かよ 「終」 「ぎく...!!」 ここ気配は、母さんか...!? 「か、母さん!?なんで家に居るんだよ!?」 いつも家に滅多に帰らないのに、何故か家にいた。 「あんたね...!!」 「やば...!!」 俺は急いで耳栓をしたが、間に合わなかった。 「「いい加減にしなさい!!」」 「うわあああああ!!」 耳がイカれそうだった。 俺が異常な怪力を持つ理由はこの母親だ。 神代優子 女社長であり、元暴走族総長。 最も印象にあることはその破壊叫、 要するに大声を出すと言うことだ。 その破壊叫は暴走族50人を先頭不能に追い込んだと言う噂が流れるほどだ。 さらにその怪力は、恐らく俺の10倍の怪力があるだろう。 その圧倒的な強さで部下が1200人いたらしい。 母さんが所属していた「速乙女族団」はたった一年で関東を制圧したらしい。 「し、死ぬ...」 昔からこの破壊叫は死ぬほど聞いたが、この破壊叫はどうやっても適応しないらしい。 「あんたね、いい加減にその力使うのやめなさい!」 「あんたに言われたくねえ...!!」 その力で関東を制圧したくせに...!! 「あなたはもう下がっていて」 「は、はい!!」 使用人は下がっていった。 「ふー...」 「やばい...!!」 フルバースト(全力破壊叫)が襲いかかってくる!! あれをくらうと本当に死ぬ...!! 止めなければ...!! 俺はフルバースト発動を阻止する為に母さんの口を押さえた。 「え...!!」 「やば...!!」 前方から飛び出して口を押さえた形になったため、二人ともバランスを崩して倒れてしまった。 「あ...!!」 「....」 やばい、上乗りになってしまった...!! 「え、えーとすいませんでした!!」 俺は急いで家を退散した。 「...あんな恥ずかしがることないのに」 私達は親子なのだから事故だって事は通じるのに... 「まあ、年頃だしね」 色々とデリケートなのだろう。
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