第3話 揺るがない過去

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「遅い...!!」 もうとっくのとうに約束の時間過ぎてるし...!! 「ちーす」 すると待ち合わせしていた人がようやく来た。 「遅い!!」 「わ、悪いって、バイトが中々終わらなくて...」 こいつ私のパートナー、桜木真17歳 そして私は片村愛依17歳 「あー、例のコンビニの?」 「それは辞めたよ、今は何でも屋だ」 「...それバイトなの?」 何でも屋って、バイト募集してるんだ 「と言うかお前のその格好なんだよ?」 愛依は普段よりオシャレな服を着ていた。 「現場から直行で来たからね」 「あー...」 そう言えばこいつモデルやってるんだっけ? 「それより何?あんたから呼び出しておいて遅れるって」 「それは悪かったから!用件はこれだよ!!」 すると紙を渡してきた。 「ヤクザグループ?何これ?」 「その組織を俺と一緒に壊滅しに行ってくれないか...?」 「無理に決まってるじゃん」 「そこを何とか!?」 真は私に頭を下げた。 「あのね、ヤクザってのは非合法組織なの、敵うわけないでしょ?」 「大丈夫だ、ハンドガン位はオーナーから借りてきたから!」 「ハンドガン一つで敵うと思ってるお前の脳をハンドガンでショットブレイクしてやろうか?」 「え?敵わないの?」 「...」 だめだこいつバカだわ... 「俺がハンドガン一つを要求したら「すごいね、アメリカ軍で兵役でもしてたのかい?」と言われた理由が分かったよ...」 「お前のその自信過剰の道理を教えてくれ」 あー馬鹿馬鹿しい... 「それで、真は撃てるの?人を?」 「おう!撃てるわけがねえ!」 「もはや何処から自信過剰なんだ?」 どういう精神でこの依頼引き受けたわけ? 普通これプロの暗殺者とかに依頼するのでは?何で私達みたいな高校生にやらせるの? 「馬鹿馬鹿しい、私は帰るよ」 「ちょっと待てよ!」 私は帰ろうとしたが、狭い道から歩道へと突如出てきた人に当たってしまった。 「痛...」 「ああ...!?」 「て...」 ヤクザみたいな人とぶつかってしまった。
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