タイムスリップ!

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「行きます!!」 そう叫び勢い良く床を蹴り、歳美姉さんの間合いに一気に入った。 三身を使用している為に難なく間合いに入る事が出来た。 そして一気に刀を抜刀しようと柄を力強く握り歳美姉さんを見たら…… 「くっ!嘘だろ!!」 歳美姉さんには目で追う事すら不可能な速さだった筈が、笑いながら刀を間合い入った俺の頭上に降り下ろしていた。 だが三身を使用している為に、見切りそれも難なく交わし歳美姉さんの背後を取った。 「終わりです!」 俺は、歳美姉さんを殺める訳には行かないので刀は鞘から抜かずに鞘事、腰から素早く抜き背中に撃ち込んだ。 「ぐっ!糞野郎が……自分の嫁さんになる女を本気で殴るとはな……だが、そのSな所もまた……良いかも……がはっ!」 良く解らない捨て台詞を吐きながら、歳美姉さんは床にバタリと倒れた。 「勝負あり!そこまでよ!」 歳美姉さんが倒れたのを見て勇音さんが、そう叫んで微笑んでいた。 「俺の……勝ち……ですね」 (来たか……副作用の眠気が…………) 勇音さんが少し微笑んでいた顔が綺麗だなぁ。とか思いながら、俺も歳美姉さんの横に仲良く並び倒れ意識が遠退いて行った……
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