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午前6時半。 「…で?お持ち帰りしちゃったわけな?」 「…はい。」 「お前バカだろ?」 コンビニに寄らず病院、警察にも行かずに家まで連れてと、言うより持って帰ってきた仁。 足を消毒と包帯を巻き処置を行い、濡れたままだと風を引くからと、下心を混ざった状態で服を脱がした仁だが 後悔した。 「何なのこの子?…男の娘??」 背中まで伸びた銀色のロングヘアーの所為も確かにあるがまるで美しい人形そのものだ。 病的な白さの肌ではあるが眠っているその姿は世界一美しいと言われる白雪姫よりも美しいだろう。 しかし服を脱がすと柔らかいはずの二つの丘はなく、まさかと思い仁は下半身の方に手を伸ばした。 「女の子に無い物が付いてた女の子に無い物が付いてた女の子に無い物が付いてた女の子に無い物が付いてた。」 「…お前、やっぱバカだろ?」 「しかし…。」とチラッと彼…裕司はソファで眠っている少年に目をやった。 「……っ…。」 「おっ。」 少年の眉が密かに動いた。長い睫毛が震え、ゆっくりと瞼が上がる。 「………。」 目が覚めた少年の目は、日本人離れしたほどの灰色で、輝きを映し出すことがないほど酷く濁っていた。 少年はまだ完全に頭が覚醒していないのであろう。ぼーっとした状態で仁と裕司を見続けていた。 「おはよ。足の具合どうよ?」 仁は目覚めきっていない少年に話しかけた。しかし、少しずつ目が覚めてきた彼は仁の言葉を聞いているのかいないのか無視して周りを見渡した。 「………。」 「おい、ガキ。助けてもらっといてシカトすんなや。」 少年にメンチをきかせそう言い放つ裕司。元々、暴力団にいた彼のドスのきいた声は迫力があった。 しかし… 「………。」 まるで助けてくれなんて頼んでもいないと言いたげな少年は不快そうな顔をして裕司を見た。
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