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「「…そうだな。」」 裕司と治利はお互いに息の合った返事をし、撃たれる前に壁に隠れた。 壁に隠れたのと同時に武装兵達はマシンガンで攻撃を開始してきた。 「とにかくガキはモニタールームにいるって事だな?」 「多分‥いや、間違いねぇ!」 一度ならず二度までも脱出されたのだ。 今度は目の届くところに置いているはずだ。 モニタールームはここからさらに二階。 階のちょうど真上にいる。 治利は3階の武器庫から拝借した手榴弾を兵がいる方へ投げ飛ばした。 「!」 手榴弾が爆発したのが合図となり、三人は角から飛び出した。 「瀬戸!」 治利が裕司に何かを投げ渡した。 手に渡されたのはハンドガンの弾が入った箱。 「…。」 裕司は何も言わずその箱をポケットにしまい込んだ。 「害虫共が!」 モニタールームで一部始終を観ていた基之が声を荒げた。 思いのよらない人物の加勢と治利が火炎放射器を使用した事が大打撃の原因だった。 「ソレを連れてあそこへ行け!!」 きっと屋上のヘリポートは仁達の仲間がやって来ているだろうと悟った基之は茂雄に別棟からの出口に行くように命じた。
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