わからずや

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「お前さぁこうやって夜遅くに俺んち来るの止めてくんない」 「どうして?」 「一応男と女なんだし」 なんだら今日はやたら攻撃的だ ちょっと怯みそうになったけど、負けず嫌いな私は言い返した 「はははははは!将が私の事女って意識したことなんてないでしょ?マジウケる」 バンッ!!!!! 私はビックリして音がした方を見た 将が机を叩いた音だった 「ちっ」 思いっ切り舌打ちしたな?! 「風呂入ってくる。問題だけ写してさっさと帰れよ」 そう言って勢い良くドアをしめて出て行った あんなに苛立った将は初めて見た でも苛立ってるのは私も同じだ 将は嘘つきだから 将が私に来て欲しくない理由は知っている 将には好きな人がいるからだ 同じクラスの華織(かおる) 背が小さくて小動物みたいで可愛い容姿 背の高い将からしたらそりゃ守ってあげたくなるだろう 休み時間二人がよく話しているの見る 将は私には見せない笑顔で華織と話してた 私になんて興味ないのだ 将にとって私はただの幼なじみ いや。もしかしたらただのご近所さんかもしれない だからこうして部屋に来られては迷惑なのだろう それを全て知っている上で私はこうして来ているのだ 誰かの物になるまで 将がはっきり言ってくれるまで 私は諦めないって決めたんだ
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